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技術ネタなど。

清水亮さんの新作『最速の仕事術はプログラマーが知っている』感想

IPA 独立行政法人 情報処理推進機構」から天才プログラマー/スーパークリエイターと認定されている、清水亮さんの新作「最速の仕事術はプログラマーが知っている」を読みました。 ものすごくキャッチーなタイトルですねw

私もプログラマーの端くれなので、清水さんがどんな仕事のこなし方をしているのか、非常に興味がありました。

最速の仕事術はプログラマーが知っている

最速の仕事術はプログラマーが知っている

なぜ今、ビジネスの頂点にプログラマーあがりの人が君臨しているのか?

スティーブ・ジョブズはこんな言葉を残しています。

「アメリカ人は全員コンピュータのプログラミングを学ぶべきだと思うね。

なぜなら、コンピュータ言語を学ぶことによって考え方を学ぶことが出来るからだ。」

ビル・ゲイツMicrosoftラリー・ペイジGoogle

ジェフ・ベゾスAmazonマーク・ザッカーバーグFacebook

といった経営者は、みんなプログラマー出身者。

プログラミングから学べる思考法こそ、彼らのビジネススピードの原動力なのです。

KISS(Keep It Simple, Stupid!)原則 = 「シンプルにしておけ、この間抜け!」

DRY(Don't Repeat Yourself.)原則 = 「同じことは書くな」

YAGNI(You Ain't Gonna Need It)原則 =「必要になってからつくれ」

プログラマーの世界には、こうしたムダを削ぎ落とすための数々の原則や仕組みがあります。

本書ではそこから導き出される実践的な仕事術を、

国家認定天才プログラマーであり、経営者でもある著者が伝授します。

この本はプログラマの効率化とライフハックを関連付けていて、プログラマーなら当たり前の原則である、KISS原則、DRY原則YAGNI原則を軸に仕事術が語られていました。

印象に残ったポイントをまとめてみます。

  1. DRY原則に基づき、よく使う表現はすべて、辞書登録してメールは5秒で送る。

  2. 長文にWordは使わずテキストエディタを使う。Markdown記法を使えばキレイな文章が仕上がる。

  3. プレゼン資料は直前に書け。アイディアをカタチにするときに、その時の最先端の話題をフォローしておくかおかないかだけで、できあがったプレゼン資料の効果はまったく異なる。

  4. エジソンは手抜きの天才だった。怠けるために考える。くだらない仕事はすべて機械にやらせた。

  5. インターネットに公開されている情報は情報受信者のためではなく、発信者のために作られている。

  6. ハッカーの道とは、持続的な改善と反復を積み重ねていくこと。ハッカーとは、物語は常に向上できる余地があり、完璧なものは何もない。と信じている人のこと。

  7. プログラマーの職業的美点は、他のどの職業人よりも自分が無能であることに自覚的であること。

  8. 匿名チャットで経営会議すれば、権力者も自分のアイディアを、仕事をよく知る人たちに同じ目線で共有できるし、平社員やアルバイトでも社員と対等に話ができる。

  9. リーダーは働いたら負け。NEETであれ。

本書内で登場する、「プログラマー的な考え方」は、合理的に仕事をこなす上で、非常に納得できるものが多く、面白い本です。